2015年9月27日日曜日

遊佐未森 『 Hope 』

遊佐未森
MIMORI YUSA
Hope


作詞:工藤順子
作曲:外間隆史
編曲:外間隆史、中原信雄
01、Forest Notes

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史
編曲:外間隆史、中原信雄
02、雨あがりの観覧車

作詞:井上妙
作曲:遊佐未森
編曲:外間隆史、中原信雄
03、いつの日も

作詞:工藤順子
作曲:中原信雄
編曲:外間隆史、中原信雄
04、雪溶けの前に

作曲:外間隆史、中原信雄、遊佐未森
編曲:外間隆史、中原信雄
05、Holiday Of Planet Earth

作詞:井上妙
作曲:外間隆史
編曲:外間隆史、中原信雄
06、夢をみた

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森
編曲:外間隆史、中原信雄
07、午前10時午後3時

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森
編曲:外間隆史、中原信雄
08、君のてのひらから

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史
編曲:外間隆史、中原信雄
09、夏草の線路

作詞:外間隆史、Philip Judd
作曲:Philip Judd
編曲:Philip Judd、外間隆史、中原信雄
10、Echo Of Hope

作詞:工藤順子
作曲:外間隆史
編曲:外間隆史、中原信雄
11、野の花



演奏
遊佐未森 (ヴォックス、バッキングヴォーカル)
青山純 (ドラムス、パーカッション)
鶴来正基 (キーボード、ピアノ、オルガン)
佐橋佳幸 (ギター)
外間隆史 (シンセサイザ、シンセパーカッション、ヴォイス)
中原信雄 (ベース、キーボード、フラットマンドリン)
松岡基樹 (ギター )
松岡裕雅 (オーボエ)
高桑英世 (フルート、ピッコロ)
古賀森男 (ギター)
矢口博康 (サックス)
土岐幸男 (コンピューター&シンセサイザプログラミング)
梅崎俊春 (コンピューター&シンセサイザプログラミング)

Noel Crombie (ドラムス)
ノエル・クロンビー
Nigel Griggs (ベース)
ナイジェル・グリッグス
Philip Judd (ギター、バッキングヴォーカル)
フィリップ・ジャッド
Eddie Rayner (キーボード、シンセパーカッション)
エディ・レイナー
Tim Finn (バッキングヴォーカル)
ティム・フィン
Michael den Elzen (ギター)


演奏時間
57:23


録音
CBS/SONY 信濃町STUDIO、STUDIO FARM、AOI STUDIO、STUDIO PENINSULA、一口坂STUDIO、
PLATIUM STUDIOS(Melbourne)、METROPOLIS STUDIOS(Melbourne)


プロデュース:外間隆史、福岡知彦



EPIC/SONY RECORDS   ESCB-1093 (廃盤)
1990年9月21日
『 空耳の丘 』(1988)から始まった、時を超え存在する懐かしく甘美な音世界。ソラミミ三部作の最終作。遊佐未森氏の通算4枚目の作品。


久しぶりに聴いてみると、妙に気恥ずかしい気分。
あまりにも純粋すぎる歌が、強烈な郷愁を呼び覚ます。でも、だんだんと慣れてきて、気楽に楽しめるようになってゆく。

それにしても、一曲目『 Forest Notes 』から、高揚を誘うリズムと甘いメロディーが曲に浮遊感を与えていて、気分がいい。

サウンドには、どこか耽美ロックやプログレっぽい雰囲気もあるから、力強さも感じられる。そのバランスはおかしな塩梅でも、けっして軟弱なアイドル歌謡みたいじゃあない。

この『 Hope 』と云う作品。遊佐未森氏が歌う世界は、のんびりしていて夢想的なんだけど、少し大人びてきている。幼く感じられる歌唱にも、どこか表現者としての自信が見え隠れする。より自然となった優しい歌声は、澄み渡り、その響きは甘く美しい。

みずみずしく表現された詞のなかの ” 僕 ” は、埋もれていた幼い記憶に、明日への光を見つけてゆく。

 ソラミミの三作のうち、『 ハルモニオデオン 』が好きだけど、独特の研ぎ澄まされた旋律が魅力的な『 Hope 』が最高傑作かも知れない。終曲『 野の花 』まで飽きさせず、世情なんか忘れて、すっかり作品の世界に引き込まれてしまう。











せっかくなので、DVDを購入。
『 Hope 』の世界を映像で表現した作品『 Picture HOPE-Holiday Of Planet Earth 』(1991年2月21日発売)。  DVD版 MHBL-108 (2008年10月22日再発売)。

< あらすじ >
〜 ハーブをうえて ハープをかなで ホープをかたり ホームにかえる
地球のどこかに住む少年の平穏な休日と、牧歌的幻想溢れる歌の世界とが、平行世界に存在するかのように描かれる、小さな幸せ物語。
無意識にふたつの世界は交錯し合い、夢はカタチを変え現実となり、少年の心は新たな希望に満ちてゆく。

内容は、遊佐未森氏が演じる少年の物語に『 夢を見た 』、『 君のてのひらから 』、『 野の花 』のミュージックビデオ、そして『 Hikari 』のダンスパフォーマンスを挿入したものなんだけれど、これが短編映画のようによくできている。

29分間のほのぼのとした幸福感がうれしい。