2015年6月28日日曜日

Michiko Hayashi 『 Belle Excentrique』

Michiko Hayashi
林美智子
Belle Excentrique
ベル・エキセントリック
〜ベル・エポック歌曲集


作詞:Bible - New Testament
    新約聖書
作曲:Igor Stravinsky (1882-1971)
    イーゴリ・ストラヴィンスキー
01、Ave Maria
  アヴェ・マリア

作詞:Guillaume Apollinaire (1880-1918)
   ギョーム・アポリネール
作曲:Francis Poulenc ( 1899 - 1963 )
    フランシス・プーランク
02、Voyage à Paris
   パリへの旅(Banalités , FP 107 歌曲集「月並み」)

作詞:Guillaume Apollinaire (1880-1918)
   ギョーム・アポリネール
作曲:Francis Poulenc ( 1899 - 1963 )
    フランシス・プーランク
03、Hôtel
   ホテル(Banalités , FP 107 歌曲集「月並み」)

作詞:Loise de Vilmorin (1902-1969)
    ルイーズ・ドゥ・ヴィルモラン
作曲:Francis Poulenc (1899-1963)
   フランシス・プーランク
04、C'est ainsi que tu es
   おまえはこんな風なのだ

作詞:Alfred de Musset(1810-1857)
   アルフレッド・ドゥ・ミュッセ
作曲:Pauline Viardot (1821-1910)
    ポリーヌ・ヴィアルド
05、Les filles de Cadix
   カディスの娘たち

作詞:Xavier de Maistre (1763-1852)
    グザヴィエ・ドゥ・メストル
作曲:Pauline Viardot-Garcia (1821-1910)
    ポリーヌ・ヴィアルド
06、Hai luli!
   アイ・リュリ

作詞:Victor Hugo  (1802-1885)
    ヴィクトル・ユゴー
作曲:Reynaldo Hahn (1874-1947)
     レイナルド・アーン
07、Quand la nuit n'est pas étoilée
      星のない夜は

作詞:Victor Hugo  (1802-1885)
   ヴィクトル・ユゴー (1802-1885)
作曲:Reynaldo Hahn (1874-1947)
    レイナルド・アーン
08、Si mes vers avaient des ailes
     わが詩に翼ありせば

作詞:Alfred de Musset(1810-1857)
   アルフレッド・ドゥ・ミュッセ
作曲:Léo Delibes  (1836-1891)
    レオ・ドリーブ
09、Les filles de Cadix
   カディスの娘たち

作詞:Traditional
作曲:Maurice Ravel (1875-1937)
   モーリス・ラヴェル
10、Chanson italienne
    イタリアの唄

作詞:Louis Gallet (1835-1898)
   ルイ・ガレ
作曲:Jules Massenet (1842–1912)
   ジュール・マスネ
11、Élégie
   エレジー

作詞:Jacques Larue (1906-1961)
    ジャック・ラリュー
作曲:Georges Auric (1899-1983)
   ジョルジュ・オーリック
12、Moulin Rouge
   ムーラン・ルージュ

作詞:Henry Pacory  (1873-?)
        アンリ・パコリ
作曲:Eric Satie (1866-1925 )
   エリック・サティ
13、Je te veux
  ジュ・トゥ・ヴ

作詞:西條八十 (1892-1970)
作曲:橋本國彦 (1904-1949)
14、お菓子と娘




演奏
林美智子(メッゾ・ソプラノ)
河原忠之(ピアノ)
大萩康司(ギター)Track05
三浦一馬(バンドネオン)Track13


演奏時間
00:35:45


録音
Wangan Onkyo Studios Tokyo
湾岸音響スタジオ、東京
2011年8月24, 26, 28日、9月18日、10月2, 9日


BounDEE Jazz Library    DDCB-13021
2012年02月22日

20世紀初頭、華やかな庶民文化が花開き、成熟した芸術は最高の時を迎え、悦楽に満ちたフランス・パリ。そんな時代の、機知に富み、愛と皮肉に溢れた甘美な歌曲集。
数々のオペラやコンサートで活躍する、埼玉県出身のメッゾ・ソプラノ歌手、林美智子氏 が心に響く歌を聴き手のもとに届ける。


聴き始めると、迫力のある堂々とした歌唱に少し安心する。
メッゾ だから落ち着いた優しい響きになるのだけれど、その甘い歌声がとても心地いい。

オペラのように劇的に表現された優雅な歌唱は、作品の魅力を再認識させてくれるような気がする。音楽は、血の通った響きとなり、ときには、不条理な現実感を伴った物語として展開してゆく。

お気に入りは、とても短い曲なんだけれど、パリへの旅に浮かれた気持ちを大袈裟に描く、フランシス・プーランク作『 Voyage à Paris 〜パリへの旅 』。聴いているだけで、楽しくなってくる。躍動感がいい。

フランス歌曲、シャンソンはフランス人の歌唱で聴きたい。" 日本人が歌ったものなんて聴こうとも思わない " とか云ったことは、単なる思い込み、つまらない、偏見なのかもしれない。