2016年2月7日日曜日

Vashti Bunyan『Just Another Diamond Day』

Vashti Bunyan
ヴァシュティ・バニヤン
Just Another Diamond Day
ジャスト・アナザー・ダイアモンド・デイ 



作詞、作曲:Vashti Bunyan
01、Diamond Day
  ダイアモンド・デイ

作詞、作曲:Vashti Bunyan
02、Glow Worms
  土ボタル

作詞、作曲:Vashti Bunyan
03、Lily Pond
  スイレンの咲く池

作詞、作曲:Vashti Bunyan
04、Timothy Grub
  地虫のティモシー

作詞:John James
作曲:Vashti Bunyan
05、Where I Like to Stand
  私の佇みたい場所

作詞、作曲:Vashti Bunyan
06、Swallow Song
  ツバメの歌

作詞:Robert Lewis
作曲:Vashti Bunyan
07、Window Over the Bay
  入り江の窓

作詞、作曲:Vashti Bunyan
08、Rose Hip November
  薔薇の実の11月

作詞、作曲:Vashti Bunyan
09、Come Wind Come Rain
  風が吹こうと雨が降ろうと

作詞:Robert Lewis
作曲:Vashti Bunyan
10、Hebridean Sun
  ヘブリティーズ諸島の太陽

作詞、作曲:Vashti Bunyan
11、Rainbow River
  虹の川

作詞:Robert Lewis
作曲:Vashti Bunyan
12、Trawlerman's Song
  トロール漁師の歌

作詞、作曲:Vashti Bunyan
13、Jog Along Bess
  ベスとの旅路

作詞:Iris McFarlane
作曲:Wally Dix
14、Iris's Song for Us
  アイリスの書いた私たちの歌



Extra Tracks

作詞、作曲:Vashti Bunyan
15、Love Song
  ラヴ・ソング
   B-side of “Train Song“ single(1966)

作詞、作曲:Vashti Bunyan
16、I’d Like to Walk Around in Your Mind
  あなたの心を散歩できたなら
   Unreleased acetate(1967)

作詞、作曲:Vashti Bunyan
17、Winter Is Blue
  冬は青色
   Unreleased acetate(1966)

作詞;Iris McFarlane
作曲:Vashti Bunyan
18、Iris's Song for Us [Version Two]
  アイリスの書いた私たちの歌(ヴァージョン2)
   John Bunyan’s tape(1969)





演奏
Vashti Bunyan(ヴォーカル、ギター)
ヴァシュティ・バニヤン
Christopher Sykes(ピアノ、オルガン)
クリストファー・サイクス
John James(ダルシトーン)
ジョン・ジェイムス
Robin Williamson(フィドル、ホイッスル, アイリッシュハープ)
ロビン・ウィリアムソン
Dave Swarbrick (フィドル、マンドリン)
デイブ・スワーブリック
Simon Nicol(バンジョー)
サイモン・ニコル
Mike Crowther(ギター)
マイク・クロウサー



プロデュース:Joe Boyd
      ジョー・ボイド


演奏時間
39:52




Dicristina Stair  STEP04CD
2004年10月12日(再発)<オリジナル:1970年12月>

ダイアモンド・デイ。きらめく、ありふれた大切な1日
再評価された、英国のシンガーソングライター、ヴァシュティ・バニヤン氏の1970年作。

〜これは旅の歌。
ヴァシュティとボーイフレンドのロバート、そして、馬のベスと犬のブルーとが、古い緑色の馬車でゆく、ロンドンからスコットランド西岸のアウター・ヘブリディーズへの旅。その1年半ほどにわたる、情景の記憶。


すべてに、やさしくなれる気がした。

遊牧民みたいな旅から生まれた歌世界は、あまりにも純粋。
自然の、光と風に抱かれた、きらめく幸せな日々。あたたかな素朴さは、とても心地いい。

わかりやすい言葉で綴られる歌は、現代人には恐ろしい、丸裸の心。
ありふれた幻想の物語に思えてしまったら、不幸なことかもしれない。

洗練された技量なんかは、すっかりと無価値にして、ヴァシュティ・バニヤン氏の歌声は、心に響いてゆく。

お気に入りは、伝承歌風メロディにのって、のどかな旅の情景が展開する「 Jog Along Bess〜ベスとの旅路 」。テーマ曲とも云える、この歌。軽快なリズムに誘われて、すっかり幸せな気分。

生きるための、ささやかな1日。与えるための、ささやかな愛。
この無垢な歌が、現実の物語となったなら、すべての人が、もっと、やさしくなれるに違いない。

ダイアモンド・デイ。きらめく大切な1日が始まる。


Vashti Bunyan