2015年5月17日日曜日

遊佐未森 『水色』

遊佐未森
水色
Water Blue


作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森
編曲:Nightnoise、遊佐未森
01、合歓の木陰で

作詞、作曲:遊佐未森
編曲:Nightnoise、遊佐未森
02、大きな靴

作詞、作曲:遊佐未森
編曲:Nightnoise、遊佐未森
03、水色

作詞:工藤順子
作曲:高野寛
編曲:Nightnoise、遊佐未森
04、緑の絵

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森
編曲:Nightnoise、遊佐未森
05、夢でいいから

作詞、作曲:Tríona Ní Dhomhnaill
日本語詩:遊佐未森
編曲:Nightnoise、遊佐未森
06、Island of Hope and Tears



演奏
遊佐未森(ヴォーカル、バッキング·ヴォーカル、シンセサイザー)

Nightnoise
ナイトノイズ
Tríona Ní Dhomhnaill(ピアノ、バッキング·ヴォーカル)
トゥリオーナ・ニ・ドーネル
Mícheál Ó Domhnaill(ギター、バッキング·ヴォーカル)
ミヒャエル・オ・ドーネル
Brian Dunning(フルート、ペニーホイッスル)
ブライアン・ダニング
Johnny Cunningham(バイオリン)
ジョニー・カニンガム

Jami Sieber(チェロ)
ジミ・シーバー
Bob Stark(シンセサイザー・プログラミング)
ボブ・スターク


演奏時間
30:16


EPIC / SONY RECORDS ESCB-1428
1994年3月21日


輪廻する慕情。夢と郷愁の甘き香り。
ケルトの伝統的な音楽を現代的なアプローチで展開させるナイトノイズと、遊佐未森氏の澄み渡る歌声の、幸せな響演。


ナイトノイズと云うグループの作品は、テレビやラジオ、店舗のBGMとして意外と耳にする機会がある。
かつて ” ニューエイジ・ミュージック " ブームのとき、ウィンダム・ヒル・レコードが注目され、ナイトノイズも所属し作品を発表していたのだから、もう随分と昔のことになってしまった。でも、普遍的な魅力をもつ音楽は輝きを失わない。


自然に包まれているように優しい音楽が、心に響く。

ナイトノイズ独特の、懐かしさを感じさせる清んだ空気、儚く舞い散るような叙情的な音風景。これがなんとも、心地いい。遊佐氏の歌声とは絶妙なバランス。天上の響。

この甘美で不思議な音世界は、しだいに、忘れていた" あの日 " を呼び覚ます。よみがえる幸せなトキメキ。輪廻する記憶。

初めて聴いた時、言葉にできないくらい心魅かれ、安らぎに満たされていた。

もう、遊佐未森氏とナイトノイズの、新たな音楽は生まれない。
この先が聴きたくて、チョット残念な気がする。