2015年11月10日火曜日

湯川潮音『湯川潮音』

湯川潮音
湯川潮音


作詞:湯川潮音
作曲:湯川潮音
編曲:鈴木惣一朗
01、渡り鳥の3つのトラッド

作詞:湯川潮音
作曲:湯川潮音
編曲:鈴木惣一朗
02、鏡の中の絵描き

作詞:湯川潮音
作曲:岸田繁
編曲:鈴木惣一朗
03、裸の王様 (Album mix)

作詞:湯川潮音
作曲:湯川潮音
編曲:鈴木惣一朗
04、HARLEM

作詞:湯川潮音
作曲:ジェームス・イハ、湯川潮音
編曲:ジェームス・イハ
05、蝋燭を灯して (Album mix)

作詞:湯川潮音
作曲:湯川潮音
編曲:鈴木惣一朗
06、聖堂の隅で

作詞:湯川潮音
作曲:永積タカシ
編曲:鈴木惣一朗
07、緑のアーチ (Album mix)

作詞:湯川潮音
作曲:湯川潮音
編曲:鈴木惣一朗
08、海の上のパイロット

作詞:湯川潮音
作曲:湯川潮音
編曲:ジェームス・イハ
09、エデンの園 (Album mix)

作詞:湯川潮音
作曲:湯川潮音
編曲:鈴木惣一朗、橋本和昌
10、キルト




演奏
湯川潮音(ヴォーカル、クラシックギター)
鈴木惣一朗(ドラム、パーカッション)
青梅拓次(クラシックギター、マンドリン)
James Iha(ギター、キーボード)
ジェームス・イハ
Kevin March(ドラム)
ケビン・マーチ
Adam Schlesinger(ベース、キーボード)
アダム・シュレシンジャー
伊賀 航(ウッドベース)
影山敏彦(クラシック&エレクトリックギター)
吉野友加(アイリッシュハープ、チェレスタ)
藤原マヒト(ウーリッツァー、ピアノ、チェレスタ、アコーディオン、オルガン)
ヤマカミヒトミ(フルート)
田村玄一(スティールパン)
中島久美(ヴァイオリン、ヴィオラ)
末永千湖(ヴァイオリン)
山本哲也(ストリングスアレンジ)


Produced by 鈴木惣一朗 
Mixed by Kazuyuki Matsumura a.k.a.ZAK
  

演奏時間
47:39


録音
aLIVE RECORDING STUDIO 、AVACO CREATIVE STUDIO、rad 2000 studio、
STRATOSPHERE SOUND, NYC、HeartBeat.RECORDING STUDIO


TOSHIBA EMI / Capitol Rocords   TOCT-25889 (初回限定 : 紙ジャケット仕様)
2006年01月25日

どこまでも美しく、独創的な牧歌世界を展開する湯川潮音氏のメジャー1作目。


カーラ・ディロン氏のアイリッシュ・フォークがあんまり心地よいもんだから、こんどは日本のフォークが聴きたくなってきた。
秋から冬へと季節が向かっているこの時期、心にあたたかなぬくもりを伝えてくれる音楽、湯川潮音氏のメジャー・デビュー作『湯川潮音』(2006年)を持ち出した。


聴き始めてすぐに、もうすっかり、不思議な安心感に包まれる歌声に魅了される。ソプラノの美声とか云った感じじゃあなくても、甘く優しい響きは間違いなく美しい。
もしかしたら、どこかで聴いた懐かしい天使の歌声。片田舎の。

独特な詞の表現は、ちょっとした混乱を生むかもしれないけれど、秘めた熱情が溢れ始める。ゆったりとした時の流れの中で、迷いなく、心のひだが言葉を紡いでゆく。

この、おとぎ話のような牧歌世界。次第に姿をあらわす、人のあたたかみに満ちた理想郷。
気がつくと、まるで魔法にかけられたように音楽に身をまかせている。

目には見えないけれど、" 想い " は確かにここにある。そんな世界を豊かに表現する湯川潮音氏の歌が素晴らしく魅力的に感じられた。


骨太なサウンドがカッコよかったりして、どの曲も存在感がある。そんな中で気に入ったのはアイリッシュハープの響きが美しい『 鏡の中の絵描き 』。遊佐未森氏の『淡雪』(2012年)にも参加している吉野友加氏が奏でるハープの旋律が、歌に鮮やかな色彩を与え、聴いていると新鮮な気持ちになってゆく。